Contents
1.商品を掛で仕入れる
<問題>
<解答>
<解説>
■左側
弁当という商品を購入したので、「仕入」(費用)を左側に10,000円分計上します。
■右側
現金(資産)の減少が6,000円分あるので、右側に現金を6,000円書きます。
「残額は掛とする」ので、4,000円は代金の後払い(ツケ)です。
後日支払わなければいけない(後日現金支出が生じる)ので、「買掛金」という「負債」の増加を右側に表現します。
2.仕入れた商品を販売する
<問題>
<解答>
<解説>
■左側
現金(資産)の増加が7,000円分あるので、左側に現金を7,000円書きます。
「残額は掛とする」ので、残りの5,000円は得意先からの代金の後払い(ツケ)です。
後日現金を受け取る権利(後日現金収入が生じる)ので、「売掛金」という「資産」の増加を左側に表現します。
■右側
弁当という商品を売り上げたので、「売上」(収益)を左側に計上します。




B/SとP/Lの左側は合計で16,000円、右側も16,000円で、貸借(左側と右側)も一致しているよ!
3.掛を精算する
<問題>
②上記の売掛金5,000円を小切手で受け取った。
<解答>
①買掛金の支払
<解説>
■左側
買掛金を現金によって支払ったので、「買掛金」(負債)が消えます。もともと右側に計上していた負債を消すので、左側に「買掛金」を書きます。
■右側
現金(資産)の減少なので、右側に書きます。
②売掛金の受領
<解説>
■左側
「小切手」を受領したときは、「現金」の増加です。「小切手」は郵便局や銀行に行くとすぐ換金できるので、「通貨代用証券」として「現金」で記載するのでしたね。
そのため「現金」として左側に書きます。
■右側
売掛金を小切手という現金によって受領したので「売掛金」(資産)が消えます。もともと左側に計上していた資産を消すので、右側に「売掛金」を書きます。





B/S・P/Lを完成させてみよう。「仕入」は「売上原価」という名前で書いてみてね。

仕入は「売上原価」って科目にしてあげてっと。


当期純利益は簿記3級では仕訳に表さないけど、表すとしたらこのようなイメージ。毎年P/Lで発生した利益をB/Sに取り込むことで、B/Sはいくらの利益が積みあがっているかが分かるようになるよ。


仕入と売上原価は似ているようで別の科目です。ここでは仕入=売上原価の関係が成り立つのでそのまま「売上原価」に書き替えましたが、詳細は商品の仕訳を学ぶときに細かく見ることにします。