1問1答で仕訳を切る!現金・預金

簿記3級
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1.銀行にお金を預ける

<問題>

現金1万円を銀行の普通預金に入金した。

<解答>

左側(借方)
金額
右側(貸方)
金額
普通預金
10,000
現金
10,000

<解説>
■左側
「普通預金」という資産が増加したので、左側(資産の増加)に普通預金を書きます。

■右側
「現金」という資産が減少したので、右側(資産の減少)に現金を書きます。

2.現金を引き出そう

<問題>

普通預金口座から、2万円の現金を引き出した。

<解答>

左側(借方)
金額
右側(貸方)
金額
現金
20,000
普通預金
20,000

<解説>
■左側
手元に「現金」が増加したので、左側(資産の増加)に現金を書きます。

■右側
逆に預金口座からは「普通預金」が減少したので、右側(資産の減少)に普通預金を書きます。

先生
現金は代表的な勘定科目だね。実は現金は、1万円札のような紙幣や500円玉のような硬貨だけではなく、「通貨代用証券」も含むんだよ。
まいる
「通貨代用証券」って何ですか?
先生
「通貨代用証券」は小切手や郵便為替証書のように、すぐ現金に換金することができる資産のことだよ。銀行や郵便局に行けばすぐ現金に換えることができるから、「現金」に含めてしまうんだ。

3.とりあえずの金額を従業員に渡そう

<問題>

従業員が出張するので、出張経費としてとりあえず現金3万円を渡した。

<解答>

左側(借方)
金額
右側(貸方)
金額
仮払金
30,000
現金
30,000

<解説>
■左側
とりあえず現金3万円を渡したので、「仮払金」という「資産」を左側に書きます。
一旦渡した現金なので、使わなかった分は返済され、使った分は後日費用として精算されます。そのため一旦渡した段階では、「仮払金」という資産勘定を使います。

■右側
手元から現金が減少したので、資産の減少を右側に表します。

Column:仮払金は用途・金額が確定したら、本来の勘定科目に振り替える
仮払金は上記のように従業員の出張や、取引先を接待する時の交際費、現金を持って仕入に行く際等、いくらかかるか分からない場合に使う勘定科目です。
そのため用途と金額が確定したら、適切な勘定科目に振り替えます。
例えば上の例では、3万円を新幹線のチケット代に全て使用した場合、出張が終わった段階で「旅費交通費」等の科目に振り替えます。

4.現金過不足が起こった!

<問題>

現金の帳簿残高は6万円だが、実際に数えてみたら6万5千円あった。

<解答>

左側(借方)
金額
右側(貸方)
金額
現金
5,000
現金過不足
5,000

<解説>
■左側
現金の帳簿残高は6万円だが、実際に数えてみたら6万5千円だったので、5千円現金が増加しています。
そのため現金という「資産の増加」を表現すべく、左側に現金を書きます。

■右側
仮の勘定として「現金過不足」という科目を使います。今回のように現金が多い場合は「現金の増加」が左側に記載されるので、右側に現金過不足という科目を書きます。
逆に現金が少ない場合は「現金の減少」が右側に記載されるので、左側に現金過不足という科目を書きます。
「現金過不足」はあくまで仮の勘定なので、右側にも左側にも出てきます。

まいる
バイト先の弁当屋では、1日の終わりにレジに打ち込んだ金額とレジに入っているお金が合っているか確認しています!
先生
コンビニや弁当屋のように、実際に現金を扱う店舗は必ず数えているね。でも、お釣りを渡す金額を間違えてしまったり、レジに打ち込む金額を間違えてしまったり、どうしてもミスは生じてしまうんだ。その時に使うのが「現金過不足」だよ!
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