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1.参考書選びのポイント
書店に行くとたくさんの参考書が並んでいますが、簿記2級の参考書は以下の4点を中心に選ぶのがポイントです。
・試験範囲を全て網羅しているか
・イラストが豊富で、取引の内容が分かりやすいか
・解き方のコツが記載されているか
・最新の試験範囲や法令、ネット試験に対応しているか
試験範囲を全て網羅しているか
簿記2級から「商業簿記」「工業簿記」の2分野が試験範囲になります。そのため、両方の分野で満遍なく7割を取る必要があります。
最終的なゴールである「簿記2級合格」に向けて、試験範囲の全てをカバーしている本を選ぶ必要があります。本試験レベルの応用問題も記載されている参考書がおすすめです。
イラストが豊富で、取引の内容が分かりやすいか
簿記は「会社のやり取り(取引)」を記帳することがメインの学問です。会社勤めの方はイメージができる取引でも、高校生・大学生・主婦の方はイメージが難しい場面も出てきます。
会社の取引が具体的にイメージできるかで、仕訳の定着度も変わります。特に簿記2級は「株式会社」の取引がメインとなり、取引の複雑さも簿記3級と比べて一気に上がります。
会社のやり取りをイラストを使用して具体的にイメージができるよう工夫されている参考書がおすすめです。
解き方のコツが記載されているか
簿記は仕訳に始まり仕訳に終わると言っても過言ではありません。実務においては、何時間も1つの仕訳について考えることもあります。
しかし、限られた時間の中で解く試験においては、仕訳を1つ1つ丁寧に書いていては間に合いません。
そのため、試験本番でも使える解き方のコツが載っている参考書がおすすめです。
最新の試験範囲・法令・ネット試験に対応しているか
2016~2018年度の3年間に渡り、簿記2級出題範囲の大幅な改正が行われていました。
また、簿記検定の会計基準および法令は毎年度4月1日現在施行されているものに準拠しますので、基準や法令に合わせてテキストも毎期改正されます。
2020年12月からはネット試験も始まっていますので、該当のテキストが最新版かの確認は欠かせません。
簿記2級の参考書を選ぶ際は、「最新の試験範囲に対応したテキストか」「テキストは最新版か」を確認することがおすすめです。
2.おすすめのテキスト


参考書選びが難しいという方は、この3冊のどれか1冊を選べば間違いない!という3冊を紹介します。どれも簿記2級合格に欠かせない参考書なので、一番自分に合う参考書を選んでください!
・みんなが欲しかった簿記の教科書・問題集
・スッキリわかる 日商簿記
・合格テキスト

みんなが欲しかった簿記の教科書
上に挙げた参考書選びのポイントを全て満たしており、とても分かりやすい良書です。フルカラーで図を使って会社の取引が説明されており、項目ごとに例題と解説・基本問題がセットになっているため、確実に理解しながら進めることができます。また「本試験をみてみよう」では過去問が載っていて、実際の試験への対策を練ることもできます。商業簿記と工業簿記が1冊ずつで、コンパクトにまとまっています。
問題集は試験対策の問題と模擬試験が3回分、参考書と同形式の解説が各々についているため、参考書を一通り終えた方が本番に備えるために良いです。
(参考書の内容例)
スッキリわかる 日商簿記2級
簿記2級を初めて学ぶ方におすすめの参考書です。筆者も簿記を始めたばかりの頃、この「スッキリわかる」シリーズを読んで育ちました。色は二色刷りで、キャラクターやイラストをたくさん用いて分かりやすく書かれています。各仕訳が簡単なストーリー仕立てになっているため、取引をイメージしやすいです、簿記という馴染みのない学問を、解けて楽しい!に変える良書です。
スッキリわかるテキストはテキストの中に問題集が含まれているため、合格に必要な論点が2冊(商業簿記・工業簿記1冊ずつ)に詰まっています。
1冊で参考書と問題集が両方入っていますが、予想問題集も別冊で販売しているため、こちらも参考書を一通り終えた方が本番に備えることができます。講義DVDも売っているため、予備校に行かず自分で学習したい方には最適ですね。
(参考書の内容例)
合格テキスト 日商簿記2級
簿記・会計に強い資格の学校TACが出版している参考書で、上2冊と比較するとTHE・教科書というイメージの参考書です。資格の学校が出している参考書だけあって詳しく纏まっており、実際の本試験で使える解き方のコツが満載です。一方、値段が高く教科書のようなテイストなので、上2冊と比べると簿記2級を始めて学ぶ方にはおすすめできませんが、本試験への対応力が身につくという意味では最も優れています。
問題集も完備しており、確実に合格をもぎ取りたい方におすすめです。
(参考書の内容例)

