簿記ってなぜ必要なの?

簿記って何?
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まいる
よし、簿記に挑戦してみます!でも、簿記って何のためにあるのですか?
損益計算書・貸借対照表ってなんですか?
先生
そうだね、、なぜ簿記が必要なのか。その根本を探ってみよう!

様々な思いを抱えて、様々な方が簿記をやってみようと思います。

・昇進に簿記が必要
・就職や転職に有利な資格がほしい
・経理・財務の実務で使う
・公認会計士・税理士を目指す
・会計について知りたい
・財務諸表が読めるようになりたい
etc…

しかし、いざやってみたものの、仕事が忙しかったり簿記の考え方が分からなかったりする時も多いですよね。筆者自身も初学者の頃は「借方・貸方ってなんだ!?」「売上が右側に来るのはなんで?」などと思っていました。

会計の世界は基礎の部分が大事なので、簿記3級の知見が実は一番の関門になるのです。
今回は簿記の最初にして一番重要な部分について読み解いていきましょう!

1.簿記ってなんであるの?

一言で纏めると、「会社のもうけと財産を見せるため」です。

会社の「もうけ」

例えば皆さんが「コンビニの店長」だったとします。お菓子や食品・化粧品・雑誌を安い値段で購入し、高い値段で売ることを考えます。

お菓子を70円で購入し、100円で売ると30円の儲けですね。コンビニの店長である皆さんは1日にいくらの儲けが出たかを知りたいです。

しかし、1日に色々な種類の、色々な値段で買ってきたお菓子が売れていきます。しかも、ただ買って売るだけで商売は成り立ちません。店を構えるために家賃が発生し、商品を並べる棚やレジを置くために出費が発生し、バイトを雇うのに給料が発生します。
このように、経営者の皆さんがたくさんの努力をした結果、商品は売れていくのです。

たくさんの努力(費用)と、それに見合った収入を知りたい、どのくらい儲けたのかを知りたい、この気持ちに答えるのが「簿記」です。

会社の「財産」

皆さんが買ってきた商品は、買ってすぐに売れるわけではありません。コンビニにおいてある生活雑貨は、売れるまでに1週間や1か月はかかりそうですよね。

店長の皆さんは今どのくらい在庫が残っているのか(もうすぐなくなりそうなのか、まだたくさん余っているのか)を把握しなければなりません。
また、皆さんが買ってきたレジや棚も、愛着のある自分のコンビニの中に置かれている「財産」です。

今コンビニの中にはどのくらいの財産があるのかを知りたい、そして将来どのように活用できるのかを考える基礎としたい。この気持ちに答えるのもまた「簿記」です。

もうけと財産を「見せる」

皆さんのコンビニは順調に成長し、ついに2号店をオープンすることになりました。しかし、オープンには初期費用が必要です。
新しい土地にコンビニを建てたいのですが、今までのもうけだけでは足りないことが分かりました。皆さんは銀行からお金を借りて、2号店を立ち上げようと決心します。

銀行は皆さんにお金を貸すわけですから、本当に返ってくるか心配ですよね。その時に、世界共通のルールで作られた簿記によって「もうけ」と「財産」が分かれば、銀行も安心してお金を貸すことができます。
皆さんは2号店を立ち上げることができ、銀行は良い相手に投資をすることができます。もうけと財産を「見せる」ことが、皆さんの2号店オープンという夢に繋がるのです。

簿記について市販のテキストには多くのことが書いてありますが、一番重要なのはこの3つ(「もうけ」と「財産」を「見せる」こと)だけです。

2.貸借対照表・損益計算書って何?

簿記を始めてから1番最初に聞く言葉は「損益計算書」と「貸借対照表」ではないでしょうか。

損益計算書(そんえきけいさんしょ)

会社の「もうけ」を「見せる」表です。一々書いていると長ったらしいので、英語訳「Profit and Loss Statement」の頭文字をとって、P/L(ピーエル)と書くことが圧倒的に多いです。
ざっくり、以下のイメージの表です。

収益から費用を差し引くと利益になりますね。シンプルで、分かりやすい表です。

貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)

会社の「財産」を「見せる」表です。こちらも一々書いていると長ったらしいので、英語訳「Balance Sheet」の頭文字をとって、B/S(ビーエス)と書くことが圧倒的に多いです。
以下のイメージの表です。左側に「資産」を、右側に「負債」「純資産」を書きます。

こちらはP/Lと違い若干分かりにくい表ですね。そこで、先ほどの例を使ってB/Sを書いてみましょう。コンビニの店長だった皆さんは「銀行からお金を借りて」「コンビニを建て」ました。これをB/Sに表します。

このように、コンビニ自体の建物は「資産」なので左側に、銀行から借りたお金は「負債」なので右側に書くのです。

Column:貸借対照表(B/S)はなぜ分かりにくいの?
B/Sの特徴は、「借りたお金」を「どのように使ったか」が一目で分かることです。
右側を見ると「銀行から借りたお金」を、左側を見ると「コンビニを建てるのに使った」ことが一目瞭然です。
簿記は「見せる」ことを目的とするので、「お金をどのように調達したか」(右側)と、「調達したお金をどのように使ったか」(左側)が一目で分かるよう、この書き方をしています。
そのため一見すると右・左とあって分かりにくいように見えますが、右から入って左で使われる構造を一番わかりやすく表している形なのです。
まいる
簿記は、もうけと財産を見せるために必要だったのですね!だから「損益計算書」「貸借対照表」っていう2つの表を作る必要があるのですね!
先生
その通り!経済活動は本当に多くの人がいて成り立っているんだ。事業を行う人もいれば、それを応援すべく投資を行う人もいる。全ての人に分かりやすく、スムーズに取引ができるよう開発された学問が簿記なんだよ。
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